メインビジュアル休診

東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1

お問い合わせ03-3815-5411(代表)

MENU

clinical-trials

臨床試験情報

東京大学医学部附属病院にて研究課題「糖尿病腎症のマルチオミックス研究」(審査番号G10132)に参加された方へ

臨床試験

 現在、私どもの研究「糖尿病腎症のマルチオミックス研究」にご参加いただいている方に、追加のお願いがあり本文書を掲示させていただきます。我々の研究では、みなさまの遺伝子と生活習慣の両面が、糖尿病性腎臓病の発症に関連するメカニズムを調べております。研究に参加されたみなさまには、当院での診療の際に、一部追加で採血をさせていただき、遺伝子を調べさせていただいております。今回のお願いは、いただいた遺伝子の量では十分な検査ができなかった方に、追加で検査をさせていただきたい、というものになります。加えて、業務委託先としてかずさ遺伝子研究室及びFASMACを追加させていただくこともお知らせいたします。本研究への追加の協力を希望されない場合は、2024年2月29日をめどに、末尾に記載の問い合わせ先までご連絡ください。

【研究課題】
 糖尿病腎症のマルチオミックス研究 (G10132)

【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】

 この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。
 研究機関 東京大学医学部附属病院・腎臓・内分泌内科

 研究責任者  平川陽亮 (腎臓・内分泌内科 助教)
  担当業務  ゲノム解析・臨床情報解析

【業務委託先】
 解析機関   マクロジェンジャパン・かずさ遺伝子検査室・FASMAC
 担当業務   遺伝子解析
 この研究に利用する試料・情報は委託機関の範囲のみで利用されます。

【研究期間】
 承認日~2024年12月14日

【対象となる方】
 「糖尿病腎症のマルチオミックス研究」(審査番号G10132)に参加されている方

【研究目的・意義】

 

 この研究は、皆様の血液に由来する「遺伝子」などの解析を通じ、糖尿病性腎臓病をより正確に理解することを目指すものです。

 「遺伝子」とは、人間の身体を作る設計図にあたるものです。人間の身体は,約60兆個の細胞からなっていますが、遺伝子は、細胞一個一個の中の「核」という部分に入っています。

 多くの病気はこの遺伝子と、生活の仕方などの環境要因の両方の影響からおこると言われています。例えば、病気になりやすい遺伝子を持つ方がさらに食事や運動に気をつけなければ、より病気にかかりやすくなります。糖尿病腎症はこのケースにあたり、このような病気を「多因子疾患」と呼びます。多因子疾患のおこるメカニズムは複雑で、現在、世界中で研究が行われています。病気に関係する遺伝子と環境要因を調べて、その関連を明らかにし、遺伝子を持つ方へ病気を防ぐための情報をお伝えするのが、多因子疾患の研究の目標とされています。

 つきましては、皆様の糖尿病腎症に関係する遺伝子の型について調べさせていただければ幸いです。今回の研究は、糖尿病腎症がおこるしくみをより正確に理解できるようになるものであり、新しい治療法や予防法の確立につながることが期待されます。

【研究の方法】

 

 今回の追加のお願いは、すでに「糖尿病腎症のマルチオミックス研究」(審査番号G10132)に参加されている方について、普段東京大学医学部附属病院に通院されている際に行われている、採血で得られ、余剰分として廃棄されている検体について、この「糖尿病腎症のマルチオミックス研究」で用いさせていただき、遺伝子を取り出し、解析させていただきたいというお願いになります。「糖尿病腎症のマルチオミックス研究」(審査番号G10132)に参加されている方で、十分量の遺伝子が取り出せている方や、「糖尿病腎症のマルチオミックス研究」(審査番号G10132)に参加されていない方は、今回のお願いには当てはまりません。

 加えて、業務委託先としてかずさ遺伝子研究室及びFASMACを追加させていただきたく、遺伝子解析はマクロジェンジャパンに加えこれらの機関においても行われる場合があります。

 なお、研究計画書や研究の方法に関する資料を入手・閲覧して、研究内容を詳しくお知りになりたい場合は、末尾の連絡先にお問い合わせください。他の研究対象者の個人情報等の保護や研究の独創性確保に支障がない範囲でご提供させていただきます。

【個人情報の保護】

 この研究に関わって取得される試料や資料・情報等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。全て、研究参加の際に説明させていただいてはおりますが、再掲させていただきます。

 遺伝子に関する研究成果は,さまざまな問題を引き起こす可能性があるため,他の関係する方々に漏えいすることのないよう,慎重に取り扱う必要があります.皆様の血液や関連する情報・データは,分析する前に氏名・住所・生年月日などの個人情報を削り,代わりに新しく符号をつけ,どなたのものか分からないようにした上で,当科において厳重に保管します.ただし,遺伝子解析の結果,必要な場合には,当科においてこの符号を元の氏名などに戻す操作を行い,結果をあなたにお知らせすることもできます.

 あなたの試料やゲノム情報・データは、当診療科において平川陽亮が、個人情報管理担当者のみ使用できるパスワードロックをかけたパソコン及び鍵のかかるキャビネットで厳重に保管します。

この研究のためにご自分の血液を追加で使用してほしくない場合は、下記の問い合わせ先に2024年2月29日までにご連絡ください。研究に参加いただけない場合でも、将来にわたって不利益が生じることはありません。

 ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせていただきます。

 この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。この研究に関する費用は、日本医療研究開発機構の課題「糖尿病全ゲノムシークエンスを含む網羅的オミックス研究および糖尿病発症・重症化・合併症の予防」及び科研費課題「糖尿病性腎臓病の全ゲノムシークエンスデータによるゲノム構造多型解析および機能解析」から支出されています。本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。

 尚、あなたへの謝金はございません。

 この研究について、わからないことや聞きたいこと、何か心配なことがありましたら、お気軽に下記の連絡先までお問い合わせください。

2023年12月

【連絡・お問い合わせ先】
研究責任者:平川陽亮
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
電話:03-3815-5411(内線 33128)

(当科で臨床研究用に用いているメールアドレス・FAXはございませんので記載をしておりません)