教授・診療科長挨拶

南学正臣皆様には日頃より東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科をご支援いただきまして深く御礼申し上げます。当科は、腎臓内科学と内分泌内科学という二つの視点から、最新の知見に立脚した的確な診断と国際水準に則った適切な治療を、患者様にお届けすることを目標としています。診療する疾患は、急性腎障害・慢性腎臓病・腎不全・糸球体腎炎・ネフローゼ症候群などの腎臓疾患、各種電解質異常や、視床下部・下垂体、甲状腺、副甲状腺・骨ミネラル代謝、副腎、性腺における内分泌疾患、および腎臓と内分泌の双方に密接に関連している高血圧と、多岐に及びます。腎不全については、血液浄化療法部と緊密な連携を取りながら診療を行っており、新規透析導入についても毎年、数多くの件数を施行するとともに、在宅で行える腹膜透析および腎臓移植にも積極的に取り組んでいます。各領域の専門家は我が国のリーダーであり、専門医・指導医の資格を持ち、専門的知識に基づき高レベルな最先端医療を実践するとともに、それぞれの患者さんに最適な全人的医療を提供することを目標としております。

世界をリードする拠点として、腎臓病学および内分泌学を牽引することも、当教室の責務であります。私達は新たな診断法・治療法の開発のために、最先端を行く世界の医学研究機関と日々しのぎを削っております。科長の私自身は国際腎臓学会の理事を2期つとめ、国際腎臓学会雑誌の編集委員と、アジア太平洋腎臓学会の理事長をつとめており、医局の皆もそれぞれ国際的に活躍しています。病棟回診や研究室にも世界各国のトップの先生方が定期的に訪れ、多くの留学生を受け入れるなど、国際交流も盛んです。産学連携にも積極的に取り組み、社会連携講座を設置し、研究成果の社会への還元を視野に入れた研究も進めております。若く優秀な先生方とともに優れた研究を行って未来の医学を切り拓く医療人の育成に取り組むとともに、最先端研究による腎臓病及び内分泌疾患の病態解明と診断法・治療法の開発を行い、病める方々の幸せと医学の発展に少しでも貢献できるよう、引き続き誠実に努力して参ります。