先端腎疾患病態研究

先端腎疾患病態研究グループ

Division of Advanced Medical Science of Nephrology,107 Lab (“nanaken”)

責任者

浜崎 敬文(血液浄化療法部)

構成員

スタッフ(MD) 野入 英世(腎臓・内分泌内科)
土井 研人(救急部・集中治療部)
浜崎 敬文(血液浄化療法部)
本田 謙次郎(腎臓・内分泌内科)
山下 徹志(保健・健康推進本部)
一色 玲(血液浄化療法部)
大学院生 松浦 亮
吉田 輝彦
伊勢川 拓也
東邑 美里
小丸 陽平
宮本 佳尚
登録研究員 鈴木 みなみ
事務担当 高瀬 明乃
留学中 岡本 好司(NIH/NIDDK)
片桐 大輔(Vanderbilt)

研究内容

透析を主体とした血液浄化療法が臨床応用されて数十年が経過したが、急性腎不全(Acute renal failure: ARF)に対する診断および治療に目覚ましい進歩はいまだ見られていません。近年、ARFにおける急激な腎機能の低下は先行した機能的・構造的障害に起因しており、より早期に腎障害を予測・診断し直ちに治療を開始することの重要性があらためて強調されるようになりました。それに伴い、ARFは急性腎障害(Acute Kidney Injury:AKI)という病態として新たに認識されるようになり、早期にAKIを検出する新規バイオマーカーを確立することが国際的にも盛んにおこなわれています。現在、我々の参加しているプロジェクトでは、このような新規バイオマーカーを動物実験および臨床研究を通して国内体外診断薬への扉を開けています。そして更にその先へ、アジア諸国の貧困層を苦しめるNTDs (Neglected Tropical Diseases)を撲滅する目的で、簡便な尿検査を多面的に用いた疾病診断を提案し、ODA(Official Development Assistance)予算援助をうけてバングラデシュに研究拠点を形成し、現地の人材育成にも貢献しました。

腎臓病には一次性と二次性があり、多様な病因によって惹起されると考えられています。一方、腎疾患を増悪させる2要因の中でタンパク尿は特に重要であるため、古くより研究されてきました。しかし、その研究様式は主にヒトの腎症に似た腎炎を惹起する齧歯類の疾患モデルを検討することに終始してきました。我々は、近年目覚ましい発展を遂げたヒトゲノム解析技術の腎疾患への導入を試みています。タンパク尿発症に関与する共通の病因を突き止めるというアプローチで、ネフローゼに関与する複数の候補遺伝子を同定しており、その機能解析を次々と実施して目覚ましい業績をあげています。

我々の研究手法は多様で、一般的な病理組織学的手法、分子生物学的手法に現在の最先端のアプローチを織り交ぜて、より高度な病態解析を行っています。細胞培養、動物実験にとどまらず、低炭素クラスターを用いた遺伝子導入法の確立や、臨床サンプルの解析手法の確立、パルスオキシメーターを用いた無侵襲ヘモグロビン測定装置の開発など、東大ならではの学部の枠組みを超えて硬軟とりまぜたステレオタイプな肩の凝らない研究室であるという点も特徴の一つです。

臨床においても、我々の研究室は初期研修における臨床のスキルを伝統的に重視しており、多方面で御活躍中のOBを多数輩出しています。基礎研究のみならず臨床研究においても数多くの報告を有名ジャーナルに重ね、国際的な認知度の非常に高い研究者集団で、日本発のCritical Care Nephrologistsの輩出も目指しています。患者様やコメディカルに好かれるタイプの方で、国際舞台にも上ってみたい、歩きながら考えられる意欲のある方は大歓迎です。

連絡先

浜崎 敬文
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
℡:03-5800-8648、 FAX:03-5814-8696