後期研修・大学院

東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
後期臨床研修希望・大学院入進学希望の方へ

  

平成29年度 後期研修・入局希望の方へ

なぜ腎臓内科か?

体液の恒常性維持の中心的役割を担い、内分泌臓器として造血やカルシウム代謝にも関与する腎臓は生体内で最も重要な臓器の一つです。腎臓の異常は全身の疾患と密接に関連することも多く、腎臓内科医は全身をトータルに管理する力量が問われます。
また、一口に腎臓内科と言っても、体液異常(電解質異常・酸塩基平衡異常・高血圧など)・腎炎・ネフローゼ症候群・腎不全(急性・慢性)・腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)などカバーすべき分野は多岐にわたります。
最近は糖尿病・高血圧などの生活習慣病の増加を背景とした慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)の増加が社会的にも問題になっており、より多くの腎臓内科専門医の育成が望まれています。

内分泌内科のおもしろさ

内分泌内科でみる疾患は一言でいえばホルモン異常をきたす疾患です。ホルモンは身体の恒常性を維持する生命維持に欠かせないもので、多すぎても少なすぎても病気につながります。ホルモンはその受容体を介して全身で作用するので、特徴的な身体所見を端緒に診断・治療をしていくおもしろさがあります。内分泌疾患というとまれな疾患のイメージが先行しがちですが、患者さんの病歴と身体所見を注意深く聴取・診察すると、意外に多くの内分泌疾患が隠れていることがわかります。また、ラボデータの異常、とくに電解質異常を契機に隠れた内分泌疾患を診断し、治療に導けるのも内分泌内科医としての醍醐味です。また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病もホルモン異常を伴う疾患であり、現代日本にあってcommon diseaseを適切に診療できる内分泌内科医がますます求められています。

納涼会

当科では後期臨床研修・大学院生・入局者を募集しています

当科では、医学部卒業後2年間以上の初期臨床研修を終えられた方の後期臨床研修・入局希望者を募集しています。専門分野を腎臓内科あるいは内分泌内科のいずれかに決めた上で応募いただき、受け入れは書類選考および教授面接により決定いたします。東大病院以外で臨床研修を終えられた方や初期研修を既に修了し、他大学や他病院で活躍中の方の応募もお待ちしております。また、専門研修修了後の大学院生についても募集致します。 以下、当科の臨床研修・卒後教育の概要を示します。尚、研究内容や成果に関しましては当科ホームページをご覧下さい。

なお、東大病院では2017年春より新専門医制度に対応した東大病院内科後期臨床研修プログラムも始まります。詳細は東京大学医学部附属病院 内科後期臨床研修プログラムをご覧下さい。

窓口・連絡先

窓口は臨床研修担当(腎臓:田中、内分泌:間中)ですので、何かございましたらご連絡ください。

当科としての卒後臨床教育の考え(図参照)

当科では世界の腎臓病学/内分泌内科学の発展に貢献できるようなnephrologist/endocrinologistの養成に力を入れています。この過程において、まずは優れた臨床能力を身に着けるべきであると考えています。そこで入局者には十分な一般内科および腎/内分泌専門の臨床研修を受けて頂くことを希望しており、また、これが達成出来るような環境を整えています。
腎/内分泌専門研修は原則として2年以上行うことを前提としています。現状ではほとんどを関連病院にて研修して頂いていますが、この専門研修中に腎臓内科あるいは内分泌代謝内科、および一般内科の臨床経験を十分に積み、患者さんの病態について正しくアセスメントを行い、治療方針を立てられるようになることを目標とします。
さらに大学院進学後も1年以内の臨床業務があります。この中では腎/内分泌専門の臨床および研修医教育に携わり、また、各科からのコンサルト依頼に対応することで幅広い知識が身につきます。
外部病院を含めたこの3年間以上の臨床研修により、各専門医に求められるすべての領域(*)における深い知識と経験を得ることが出来ます。

(*)腎専門医においては、体液電解質管理、腎炎・ネフローゼ、急性・慢性腎不全、透析(血液・腹膜)、移植、アクセス外科、内分泌専門医においては、糖尿病・脂質代謝も含めた全身の内分泌臓器(視床下部下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵内分泌、副腎、性腺)の疾患

このような研修を行うことにより、将来のキャリアパスに必要不可欠と思われる各種専門医(腎臓専門医・透析専門医、あるいは内分泌専門医・糖尿病専門医)の取得への対応が可能になっており、また、当科としても全ての医局員に出来るだけ早期の取得を指導しています。

当科における卒後教育の例

腎グループにおける卒後教育の例

1、出向実績のある関連・協力病院(過去3年間)
虎の門病院・三井記念病院・JCHO東京新宿メディカルセンター・東京逓信病院・公立昭和病院・日赤医療センター・河北総合病院・NTT東日本関東病院・湘南鎌倉総合病院・横浜労災病院・東京医科大学八王子医療センター・昭和大学藤が丘病院・帝京大学医学部附属病院・聖マリアンナ医科大学病院・国保旭中央病院・国立国際医療研究センター病院・東芝病院・東海大学医学部付属病院・杏林大学医学部付属病院

東京女子医科大学病院(腎臓外科:腎移植・バスキュラーアクセス研修)

2、留学実績のある施設
基礎:NIH、ハーバード大学、ワシントン州立大学、ワシントン大学、ジョージタウン大学、アラバマ大学、ニューヨーク州立大学、エモリー大学など

臨床:オレゴンヘルスサイエンス大学、ヘンリーフォード病院

初期臨床研修(スーパーローテート)
2年間
 

 
一般内科研修
1年間
 
東大病院/協力病院にて
腎専門研修 1〜3年


大学院 4年間
※1年生は臨床
 




 
留学
 
東大病院にて医員・助教などのポストで
臨床・研究の継続
協力病院などでスタッフとして
臨床活動に従事または開業

後期・専門研修希望者の方へ

当科入局の上後期臨床研修を受ける場合は、東大病院の総合研修センターが統括する後期臨床研修プログラムに参加して頂く形になりますが、実際の研修の場はほとんどの場合、上記関連病院となります。
入局の可否・関連病院の選定については、それぞれ書類選考・教授面接の結果で決まります。
関連病院選定の際にはそれまでの研修内容やご希望を考慮致しますが、関連病院の採用試験・面接は早いところで8月末頃から始まりますので、なるべく早期に決めていくことをお勧めいたします。なお、採用可能人数にも限りがありますので、希望者多数の場合はやむなく入局をお断りする場合もあり得ることをご了承ください。
面談・見学は随時受け付けておりますので、臨床研修担当(腎臓:田中、内分泌:間中)までご連絡をお願いします。

また、例年7月に開催される東大病院全体の研修説明会(東大病院まるごと探訪フェスティバル)へのご参加もお勧めいたします。

当科としての大学院教育の考え

当科においては、ほとんどの入局者が専門研修の後に大学院へ入進学しています。将来のキャリアを形成していく上でも研究の経験は非常に貴重なものとなるため、当科では十分な臨床研修を終えた医局員に対しては、大学院への入進学を積極的に勧めています。
大学院の1年目は病院の運営システム上、臨床業務に従事する期間が長くなりますが、2年目以降は科の教育行事(月1回のクリニカルおよびリサーチカンファランス)以外は研究に専念できる環境が整っています。
大学院入進学希望者は本人の希望や教授との話し合いによって研究室を決めることが出来ます。各研究室は多様な研究を行っており、さまざまな興味に対応できるはずです。
 
各研究室で行なわれている具体的な研究内容に関しては当科ホームページを参照下さい。

大学院入進学希望の方へ

東京大学大学院の入学試験は、例年8月初旬に出願締め切り・10月に試験という日程になっております(来年度の試験については必ず正確な情報をこちらでご確認ください)。

大学院入学試験受験を希望する方は、遅くとも6月末までには臨床研修担当(腎臓:田中、内分泌:間中)までご連絡お願いします。
特に未入局の方の場合、出願前に指導教官(南学教授)と面談をして頂く必要がありますので、ご注意下さい。