腎組織研究

腎組織研究グループ

責任者

藤乗 嗣泰(講師)

構成員

講師 藤乘 嗣泰
特任助教 浅羽 研介
特任臨床医 衣笠 哲史(パリ大学留学)
その他 花村 菊乃
小野里 マリステラ リカ(MGH)

研究内容

腎組織学・腎血行動態・電顕の研究手法により腎炎、糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症の病態解明と新しい治療の開発を目指す。

1. 尿蛋白の機序の研究

蛋白の糸球体濾過係数(Albumin 0.00062, 低分子蛋白0.98, AJP 1992; 263: F601)を測定した研究は教科書に採用され、微量アルブミン尿に尿細管再吸収障害が関与していることを示した(Histochem Cell Biol 2001; 116:269)。微小変化型ネフローゼの選択的アルブミン尿の新しい機序を示した(Med Mol Morphol 2008; 41: 92, KI 2011;80:1328, http://www.hindawi.com/journals/ijn/2012/481520/, KI 2013;84:861) ポドサイトのアルブミン輸送制御による新しい腎疾患の治療法の開発を目指す。

2. 酸化ストレス関連分子の調節による治療の研究

macula densa NOS (JASN 1994; 4: 1438, KI 1999, 55: 1384)とDDAH (KI 1997; 52:1593, KI 2000; 58:2075) による微小循環調節, NADPH oxidaseの制御による腎障害の抑制(Hypertens 2002; 39:269, KI 2002; 61:186, Hypertens 2002; 40: 834, KI 2004; 65:951, NDT 2007;22;1314, Diabetes 2008; 57:172)など腎臓における酸化ストレス関連分子の発現と調節を検討し、腎疾患の新しい治療法の開発を目指す。特にヤンロン茶に含まれるapocynin (NADPH oxidase阻害薬)は糖尿病性腎症(KI 2005; 67:1890-8)や微小変化型ネフローゼ(KI2011, 80:1328)のアルブミン尿を抑制し、新たな治療薬になり得る。

3. 腎生検組織と長期予後および症例研究

Physician scientistかつ心やさしい臨床医の育成を目指す(腎臓 2014;36:180). 腎生検症例約1000例に達し,20年間の長期予後を検討し適切な治療法を探索(東大倫理委No.1807, Intern Med 2009; 48(11):883).
腎ドップラーエコーのResistive indexや尿中podocyteにより腎予後・ステロイド反応性を予測(東大倫理委No.2796, Int J Nephrol 2012, http://www.hindawi.com/journals/ijn/2012/139565/, CEN 2014:18:95) ANCA関連腎炎におけるMPO免疫複合体の証明(Human Pathology 2011; 42:649) 腎細胞癌におけるIgA腎症, paraneoplastic syndromeの発症機序(Am J Med Sci. 2009; 338:431, http://dx.doi.org/10.5772/53534)
carbonic anhydrase IIを原因抗原とする間質尿細管性腎炎(NDT 2007; 22:1273) Spironolactone/ACEIによるnutcracker症候群の肉眼的血尿消失(IJU 2006; 13:990) pseudo-Bartter症候群の結石形成機序(KI 2010; 77:831)。
電顕ができるヒトは少なくなり、希少価値がありますので一緒にやりませんか?

講義

腎生検の現場から

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